皆さんこんにちはよりねこ担当編集部です。
本日は終活を進める上で絶対に知ってもらいたい「終活での介護チェックリスト|40代・50代から備える10の準備」について解説をしていきます。
- 40代・50代からの介護準備が「え、絶対に早すぎるでしょ」と思っている方
- 介護に備えるっていっても「何から始めたらいいの?」と思っている方
- 介護を受けるつもりはないけど、受けることになった場合どんなことをする必要があるか知りたい
40代・50代から始める「介護終活」のすすめ
介護のことを考えると、「まだ先の話」「自分には関係ない」と感じる方も多いかもしれません。
しかし、実際には40代・50代のうちに“介護と終活の両立”を意識し始めることが、後の安心に大きくつながります。
日本では平均寿命が延びている一方で、健康寿命とのギャップが男性で約9年、女性で約12年あるとされています。つまり、誰もが“介護を受ける可能性がある期間”を迎えるのです。(例えば男性の場合、平均寿命が86歳だとしてもそのうちの約9年間は介護を受けている人生ということ)
また、親の介護と自分の老後準備が重なる「ダブル介護」世代に突入するのも、この40代・50代です。いざというときに慌てず、家族の負担を最小限にするためにも、健康・お金・住まい・気持ちの整理を含めた「介護終活」が必要とされています。
介護は突然やってくる?施設選びだけが介護の準備ではない
多くの人が「介護=施設を探すこと」と考えがちですが、実際にはその前段階の準備こそが重要です。
例えば、親御さんが転倒や病気で突然入院し、そのまま要介護認定の申請が必要になることもあります。そのときに「どんな介護サービスがあるのか」「費用はいくらかかるのか」「どこに相談すればいいのか」が分からないままだと、家族は精神的にも経済的にも大きな負担を抱えます。
終活の中で介護を意識するというのは、単に“施設を探す準備”ではなく、「家族が困らないように情報と希望を整理しておくこと」です。介護保険制度の利用方法、地域包括支援センターの存在、そして自分の生活や仕事との両立などを早い段階で知っておくと、選択肢がぐっと広がります。
40代・50代からの介護準備は、未来の自分と家族の“安心の貯金”です。早めの終活が、介護を前向きに捉える第一歩となります。
親の介護と自分の老後、両方に備える意識を持つ
40代・50代の世代は、親の介護に直面する一方で、自分自身の健康や将来についても考え始める時期です。
特に近年では「親を介護している間に自分の体調を崩す」「自分の老後資金を取り崩して介護費を支払う」といったケースも増えています。
つまり、介護の準備とは「親のため」と「自分のため」の両面から考える必要があります。親の生活環境や医療状況を確認しながら、自分自身の健康診断や保険、資産の棚卸しも同時に進めることで、将来のリスクを減らすことができます。
終活という言葉には“人生の整理”という意味がありますが、40代・50代で行う介護終活は“これからの人生を整えること”でもあります。
親の介護を通じて「自分ならどんな老後を迎えたいか」を考える時間にもなるでしょう。介護と終活を両輪で進めることが、次世代に迷惑をかけない賢い備え方といえます。
健康なうちに始めることで“選べる未来”を確保する
介護終活は、心身が元気なうちにこそ始める意味があります。なぜなら、体力・判断力・経済力がある今の段階で準備しておけば、将来「自分で選べる」自由が残るからです。
介護施設の種類は多様化しており、在宅介護、サービス付き高齢者向け住宅、介護付き有料老人ホームなど、選択肢は年々増えています。しかし、いざというときに焦って決めると、費用・立地・サービス内容のバランスが取れないまま契約してしまうこともあります。
40代・50代のうちに情報を整理し、将来どんな暮らしを望むかをイメージしておくことは、終活の一部として非常に有効です。また、自分や配偶者、親御さんの意向を家族で共有しておくことで、後々の判断もスムーズになります。
介護も終活も「後回しにしない」ことで、未来の選択肢が増えるのです。まだ健康で動ける今こそ、将来の生活設計を見直しておくタイミングといえるでしょう。
終活で確認すべき介護チェックリスト10項目
介護の準備というと、「まだ先の話」「親が必要になったら考えればいい」と思う方も多いでしょう。
確かに多くの方がギリギリになって介護の準備をしますし、なかなかきっかけがないと動き出せないとは思います。
しかし、介護が必要になるタイミングはある日突然やってくることがあります。
また40代・50代の世代は、親の介護と自分自身の健康リスクの両方に備える必要があり、今からの準備が将来の安心に直結します。
終活の中で介護に関する準備を体系的に整理しておくことは、いざというときの混乱を防ぐだけでなく、「どのように生きたいか」を明確にすることにもつながります。
ここでは、40代・50代から取り組みたい介護準備の10項目のうち、まずは4つの基本項目を紹介します。
健康維持のための生活習慣を見直しているか

介護を必要とする原因の多くは生活習慣病や運動不足による体力低下です。
厚生労働省のデータによると、介護が必要になる主な理由の第1位は「認知症」、第2位は「脳血管疾患(脳卒中)」、そして第3位が「高齢による衰弱」とされています。これらは日々の生活習慣を見直すことで予防できる可能性があります。
40代・50代は仕事や家庭で忙しく、自分の健康管理が後回しになりがちな時期です。
しかし、「食事・睡眠・運動」のバランスを意識することは、介護予防の第一歩です。例えば、塩分を控えめにした食事や、1日30分のウォーキングを習慣にするだけでも生活習慣病のリスクを減らせます。
また、終活という視点から見れば、健康維持は「家族に介護の負担をかけないための準備」でもあります。40代・50代の今こそ、健康を“資産”として捉え、無理なく続けられる生活改善を始めることが介護生活の予防にも繋がりますし健康寿命を延ばすことにも直結します。
定期検診・薬・医療情報を整理しているか
健康診断を毎年受けている人は増えていますが、その結果をしっかり活用できている人は意外と少ないものです。
血圧や血糖値、コレステロールなどの異常が出ても放置してしまえば、数年後に介護が必要な状態へ進行してしまう可能性もあります。
また、年齢を重ねると複数の病院にかかる機会も増え、薬の重複や飲み合わせのリスクが高まります。そのため、「お薬手帳」や「医療情報ファイル」を作り、家族と共有しておくことが大切です。
さらに、過去の検診データや通院記録をまとめておけば、急な入院や介護が必要になったときに、医師やケアマネジャーが迅速に対応できます。終活の一環として医療情報を整理しておくことは、自分の命を守ると同時に、家族の負担を減らす行動でもあります。
デジタル管理に慣れている方なら、スマホやクラウドに記録を残しておくのもおすすめです。現在ではスマホのおくすり手帳で読み取れるQRコードを発行してくれる薬局も増えています。介護時代において「健康情報を共有できる仕組み」は、安心な終活の要といえるでしょう。
バリアフリーや住まいの見直しを始めているか

住まいの環境は介護が必要になったときの生活のしやすさを大きく左右します。自宅内の段差、階段、浴室やトイレの手すりなど、今は気にならない部分が、将来の転倒リスクになることがあります。
40代・50代のうちに、まずは「小さな不便」を見直すことが重要です。
例えば、玄関の段差をスロープに変える、照明をセンサー式にするなど、日常生活での安全を高める工夫がポイントです。実際に厚生労働省のデータでは、介護が必要になった原因の約12%が「転倒・骨折」とされています。
また、終活として住まいをどうするかを考えることも大切です。今の住まいをリフォームして暮らし続けるのか、平屋やサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)に住み替えるのか、早めに検討しておくと安心です。介護と終活をつなぐ住まいの見直しは、老後の生活の質を守るための“先行投資”といえるでしょう。
40代・50代の方は今すぐに見直しをしなくても良いですが、将来的にご自宅に住み続けるというのであれば築年数に応じてリフォームなどを検討してみてはいかがでしょうか。
介護費用を想定して資産を管理しているか
介護にかかる費用は、想像以上に大きいものです。
厚生労働省の調査によると、在宅介護の場合で月平均約8万円、施設介護では月15万円以上の自己負担が発生するケースもあります。しかも期間は数年単位になることが多く、全体では数百万円に達することも珍しくありません。
40代・50代のうちに、自分や親の介護費用をどのように準備するかを考えておくことが大切です。
まずは、貯蓄や保険、年金の受給額を整理し、将来どのくらいの支出に対応できるかを見える化しましょう。また、介護保険制度の仕組みや、自治体の助成制度を理解しておくと、いざというときの備えになります。
資産を複数の口座に分けている場合は、家族が把握できるようリスト化しておくことも重要です。終活で資産管理を整えておくことは、介護に備える最も現実的で効果的なステップの一つといえます。
保険・年金などの書類をまとめているか

いざ介護が始まると、家族がまず探すのが「保険証」「年金手帳」「介護保険被保険者証」などの重要書類です。
しかし、どこにあるのか分からずに探し回るケースは少なくありません。特に40代・50代のうちはまだ現役で働いていることが多く、保険や年金に関する書類が複数の場所に分散しがちです。
終活の一環として、これらの書類を一つのファイルやボックスにまとめ、家族と保管場所を共有しておくことが大切です。保険については、生命保険・医療保険・介護保険など契約内容を一覧化しておくと、いざというときにスムーズです。
また、年金の受給見込み額を「ねんきんネット」などで確認しておくと、将来の生活設計にも役立ちます。書類の整理は地味な作業に思えますが、終活と介護準備の橋渡しとなる大切なプロセスです。家族が安心して対応できるよう、今のうちから整えておきましょう。
介護を受けたい場所(在宅・施設)を考えているか
介護が必要になったとき、「どこで介護を受けたいか」は人生の質を左右します。
自宅で過ごしたい人もいれば、専門スタッフが常駐する施設で安心して暮らしたい人もいます。どちらを選ぶにしても、元気なうちに意思を整理しておくことが重要です。
在宅介護は住み慣れた環境で家族との時間を保てる一方、介護する側の負担が増える傾向があります。施設介護は専門的なケアを受けやすく夜間も安心ですが、費用が高く、入所待機が必要な場合もあります。
40代・50代のうちに、施設見学や地域包括支援センターで情報収集しておくと、後で慌てずにすみます。
また、親の介護を経験した世代だからこそ「自分の時はこうしたい」と具体的に考えやすい時期でもあります。終活における介護の方針整理は、“人生の後半をどう過ごしたいか”を考えるきっかけになります。
延命治療など医療方針を家族に伝えているか
延命治療を望むかどうかはとてもデリケートなテーマです。しかし、何も決めないまま介護や入院の局面を迎えると、家族が「どうすればよかったのか」と苦悩することになります。
厚生労働省の調査では、「延命治療を希望しない」と答えた人が過半数を占める一方で、実際に家族へ伝えている人は4割程度にとどまります。つまり、本人の希望が不明のまま判断を迫られるケースが多いということです。
このような事態を防ぐために、終活の中で医療方針を明文化しておくことが大切です。
エンディングノートや「事前指示書」に記しておけば、家族や医師に意向を伝えやすくなります。
また、「どの程度の医療を望むか」「苦痛をどこまで和らげたいか」など、漠然とした気持ちでも共有するだけで家族の迷いが減ります。
40代・50代は、親の医療対応を見て考え方が深まる時期。これを機に、自分の生き方と医療のあり方を一度見つめ直してみてはいかがでしょうか。
家族との情報共有・連絡先リストを整えているか

介護の現場では、「誰に連絡すればいいか分からない」「重要な書類がどこにあるか知らない」という混乱が起こりがちです。そんなトラブルを防ぐためにも、家族間の情報共有リストを整えておくことが重要です。
緊急連絡先、かかりつけ医、保険会社、ケアマネジャー、行政窓口などを一覧化しておけば、介護が始まった際にスムーズに連携できます。スマホにデータを入れるのも便利ですが、停電や通信障害の可能性を考え、紙で残しておくのも安心です。
また、家族が離れて暮らしている場合は、LINEグループや共有ノートアプリを活用するのも一つの方法です。40代・50代のうちに親の情報をまとめておけば、将来自分の終活にも応用できます。
介護も終活も、家族の“情報共有”が支え合いの土台。今からリストを整えておくことが、万一のときの冷静な行動を支えます。
デジタル資産やオンライン契約を整理しているか

近年、見落とされがちなのが「デジタル終活」です。
ネット銀行や電子マネー、クレジットカード、サブスクリプション契約など、デジタル上の資産や支出が増え続けています。これらを放置すると、介護や相続の際に家族が困るケースが多く見られます。
例えば、ネット銀行のパスワードが分からず口座が凍結されたままになったり、定期購入の契約が続いていたりと、思わぬトラブルが起こります。そこで、利用しているサービスとID・パスワードの一覧を作り、一か所にまとめておく、あるいは家族に共有することが大切です。
特に40代・50代は、スマホ決済やオンライン保険などを複数利用している層。終活としてデジタル資産の整理を始めておくと、後々の負担が格段に軽くなります。
パスワードが決まっていても所有者の頭の中だけにある場合ではそのあとの手続きが遅れてしまう可能性もあるし、いざという時の対処法がとても限定されてしまいます。
データの保存・削除方針を決めておくことも忘れずに。SNSや写真データも立派な「思い出の資産」です。介護の準備とともに、見えない財産=デジタル資産の整頓を進めておきましょう。
エンディングノートや介護ノートを作成しているか

エンディングノートは人生の整理を行うための「心の台帳」です。財産や医療方針のほか、家族へのメッセージや希望などを自由に書き残すことができます。特に介護に関する内容をまとめた「介護ノート」は、実務的にも非常に役立ちます。
例えば、「どの病院に通っているか」「服薬の時間」「好みの食事」「訪問介護サービスの連絡先」などを記しておくと、介護が必要になった際に家族がスムーズに対応できます。
40代・50代の今からノートを作成しておけば、親の介護だけでなく、自分の将来のためにも役立ちます。最初から完璧を目指す必要はなく、「今わかること」から書き始めるのがポイントです。
終活は“死の準備”ではなく、“生き方の選択”を記録するもの。エンディングノートを通じて、介護も人生も自分らしくデザインしていきましょう。
40代・50代が介護に備えてやるべきこと
40代・50代になると、人生の後半戦を意識し始める方が増えてきます。仕事・家庭・健康、そして「親の介護」と「自分の老後」という2つのテーマが現実味を帯びてくる時期です。
しかし、「介護が始まってから考えよう」と思っていると、気づいたときには時間も心も追われてしまうことがあります。
だからこそ、今のうちに“介護のための終活”を進めておくことが重要です。これは決して悲観的な準備ではなく、未来を自分らしくデザインする前向きな行動でもあります。ここでは、40代・50代のうちに意識しておきたい3つの具体的なステップを紹介します。
自分の健康・生活を整えることが最大の介護に関する終活
介護に備える最初の一歩は「自分の健康を守ること」です。
厚生労働省の調査によると、介護を必要とする主な原因の上位には「生活習慣病」「転倒・骨折」「認知症」が並んでいます。これらは早めの健康管理や生活習慣の改善でリスクを下げることが可能です。
特に40代・50代は働き盛りで忙しく、食生活の乱れや運動不足が重なりやすい年代。だからこそ、介護を“自分事”として捉え、まずは日常から整えることが肝心です。
例えば、定期健診の受診率を上げる、血圧や体重を管理する、運動を習慣化する、睡眠を見直すなど、小さな行動でも積み重ねが将来を変えます。
終活というと、財産や相続を思い浮かべる人も多いですが、実は「健康こそ最大の資産」です。
自分が元気でいれば、家族に介護の負担をかけずに済み、人生の後半を自由に楽しむことができます。介護の終活は“体のメンテナンス”から始まる——その意識を持つだけで、日常の過ごし方が少しずつ変わっていくはずです。
親の状況を早めに確認し「ダブル介護」を防ぐ
介護に関して40代・50代が最も直面しやすい課題が「ダブル介護」です。
つまり、自分の親の介護と、自分自身の健康問題や仕事との両立が重なる状態です。実際、内閣府の調査によると、介護離職者の約4割が40〜50代であることがわかっています。
この“ダブル介護”を防ぐには、早い段階から親の生活状況や健康状態を把握しておくことが欠かせません。
例えば、定期的に親と話す中で「最近疲れやすそう」「食事の量が減った」などの変化を感じたら、早めに医療機関を受診するよう促すことが大切です。
また、介護保険制度の申請や地域包括支援センターへの相談も、元気なうちから行っておくとスムーズです。
親の介護に向き合うことは、自分自身の老後を考えるきっかけにもなります。終活と介護は“世代を超えてつながる準備”。親の現状を知ることが、未来の自分を救うことにつながります。
小さな準備をするだけで“介護不安”は大きく減らせる
介護の準備というと「時間もお金もかかる」と構えてしまいがちですが、実は小さな積み重ねこそが最も効果的です。
例えば、「重要書類をひとまとめにしておく」「親のかかりつけ医を確認しておく」「家の中の段差を減らす」——こうした一つ一つの行動が、将来の介護リスクをぐっと下げます。
また、情報を整理しておくことも重要です。介護サービスや制度は地域によって異なり、申請手続きには時間がかかることもあります。40代・50代の今のうちに、どんな制度が使えるのかを調べておくだけでも、心の余裕が生まれます。
何より、「今のうちに備える」ことは、“不安を安心に変える終活”です。大きな決断をいきなりする必要はありません。できることから一つずつ。そうすることで、将来の介護を前向きに迎えられるようになります。
家族を守る「介護終活」の進め方
介護の準備は一人で抱え込むものではありません。家族やパートナーと情報を共有しながら、一緒に考えていくことが“介護終活”の基本です。
しかし現実には、「介護の話を切り出しにくい」「話すと縁起でもないと思われそう」と感じてしまい、先延ばしにする人が多いのも事実です。
けれど、介護はいつ誰に訪れるか分からないもの。40代・50代のうちに家族と向き合い、価値観や希望を少しずつすり合わせておくことで、いざというときの混乱を防げます。ここでは、家族とともに進める“介護終活”の実践ステップを紹介します。
家族と定期的に話し合う習慣をつくる
介護や終活の話題は、できれば避けたいテーマかもしれません。けれど、避け続けることで突然の事態に慌ててしまうケースが非常に多いです。
特に、親が倒れたときや認知症の症状が出たときに初めて話し合うのでは、冷静な判断が難しくなります。
だからこそ、40代・50代の今から「定期的に話す習慣」をつくることが大切です。例えば、年末やお盆など家族が集まる機会に「将来の暮らし方」や「介護が必要になったときの希望」について少しずつ話題に出すのがおすすめです。
話す内容は具体的でなくても構いません。「もし介護が必要になったら、どこで過ごしたい?」「どんなサポートがあると助かる?」といった日常的な問いかけが第一歩になります。
終活というと、ひとりで記録をつけるイメージがありますが、家族の理解と協力があってこそ実行力を持つものです。話し合う習慣ができることで、お互いに安心感が生まれ、介護への不安が少しずつ解けていくでしょう。
希望や方針を共有するだけで安心感が生まれる
介護方針や医療の希望を家族に伝えることは、難しいテーマに感じるかもしれません。
しかし、実際には「本人が何を望んでいるのか分からない」という状況が、家族に最も大きな負担を与えます。延命治療を受けるかどうか、どんな施設を選びたいか——その方針を前もって共有しておくだけで、家族の心の負担は大きく軽減されます。
たとえば、ある調査では「介護や医療の希望を家族に伝えている」と回答した人の家族は、介護開始後のストレスが約3割低いという結果もあります。つまり、希望を“共有すること”が安心の処方箋になるのです。
40代・50代のうちは、まだ自分も親も元気で、話し合う余裕があります。その時期だからこそ、「こうしてほしい」「こういう暮らしが理想」といった前向きな形で伝えられるのです。
紙のエンディングノートだけでなく、スマホのメモアプリや共有ノートを使うのも一つの方法。終活は「記録」ではなく「共有」こそが本質。家族の中で意見を交わし、互いに理解し合うことが何よりの準備になります。
終活チェックリストを年に1回見直す習慣を
終活や介護の準備は一度やって終わりではありません。人生の状況や体調、経済環境が変わるたびに、必要な見直しも出てきます。
そのため、年に1回、家族と一緒に終活チェックリストを確認する習慣を持つと安心です。
例えば、保険の内容や介護費用の目安、家のバリアフリー化の進捗、医療情報の更新など、少しずつ変化する情報をアップデートするだけで、現実的な備えが整います。
特に40代・50代は、親の介護が始まる可能性も、自分の健康リスクが高まる時期でもあります。だからこそ、「去年の準備」が今年も有効とは限らないのです。
チェックリストを見直すことで、家族全員の意識も自然と高まります。「去年より健康状態がどう変わったか」「介護方針に変更はないか」などを確認することで、話し合いのきっかけにもなります。
**終活は“未来に向けたメンテナンス”のようなもの。**定期的な見直しが、介護にも老後にも強い家庭をつくる鍵になります。
将来の安心は“今日の介護準備”から
「まだ元気だから」「もう少し先でいい」と思っているうちに、介護は突然やってきます。
しかし、40代・50代の今こそが“人生の見直しと準備”を始める最適なタイミングです。
介護の終活は「何かが起こる前の備え」ではなく、「これからも自分らしく生きるための計画」。
今日の一歩が、将来の安心につながります。
ここでは、40代・50代が未来の不安を減らし、家族にも自分にも優しい介護準備を進めるための“最後の3つの視点”をお伝えします。
40代・50代の健常時だからこそ始めるべきタイミング
介護や終活というと「老後にやるもの」というイメージが根強くありますが、実際は健康なうちにこそ進めやすいテーマです。
判断力があり、行動できる今だからこそ、選択肢を自分の意思で決められるのです。
厚生労働省の統計によると、要介護認定を受ける平均年齢はおよそ75歳前後。
一方、40代・50代のうちは、親の介護が始まる世代でもあり、自分の老後も少しずつ見据えたい年代です。
つまり「備える力」と「考える余裕」が両方ある貴重な時期なのです。
この時期に取り組む終活は、単なる“老後対策”ではなく、“人生設計の再構築”といえます。
健康診断を受ける、家の整理をする、保険の見直しをする——それだけでも立派な介護準備。
一歩ずつ整えることで、未来の選択肢を自分でコントロールできるようになります。
40代・50代の終活は、「後悔しない老後」をデザインするための準備期間です。今こそ始めるチャンスです。
終活は「将来の不安」を減らす前向きな行動
「終活」と聞くと、どこか重い印象を持つ方もいるかもしれません。
しかし、本来の終活は“死の準備”ではなく、“これからを安心して生きるためのプロセス”です。
特に介護を見据えた終活は、未来の自分や家族を守るための「前向きな生活設計」といえます。
例えば、介護保険や医療制度を調べておく、持病をきちんと管理する、家族と価値観を共有する——どれも難しいことではありません。
それらは「いざというときに慌てないための土台づくり」であり、結果的に不安を減らすことにつながります。
実際に、早くから準備していた人ほど、介護が始まったときに「想定外の負担を感じにくい」というデータもあります。
つまり、終活とは“安心を前倒しにする行動”なのです。
40代・50代のうちに将来の不安と向き合うことで、心の整理が進みます。
そして、「老後」ではなく「これからの生き方」を主体的に考えられるようになります。
終活を通じて、人生をより前向きに、より自分らしく過ごせるようになるはずです。
自分のための介護準備を今から始めよう
介護準備というと、「家族のため」と思われがちですが、実は自分自身を守るための行動でもあります。
自分がどんな介護を望むのか、どこで暮らしたいのか、どんな支援を受けたいのか——その“意思”を記しておくことで、誰かに委ねる不安を減らせます。
また、介護は「お金」や「手続き」だけの問題ではありません。
精神的な支えや信頼できる人とのつながりも重要です。
そのため、エンディングノートに考えを書き残したり、家族に気持ちを伝えたりすることも立派な介護終活です。
40代・50代の今は、まだ「選ぶ力」と「備える時間」があります。
この時期に少しずつ動くことで、介護を恐れる気持ちは「安心」へと変わっていきます。
終活は、未来を悲観するためのものではなく、「これからの人生をどう楽しむか」を考えるためのもの。
介護の準備を通じて、自分も家族も笑顔でいられる未来を描いていきましょう。
そして、どんな小さなことでも「今から始めること」こそが、最大の安心への一歩です。

