【実例あり】おひとり様が実際に40代から対策している終活とは?

皆さんこんにちはよりねこ担当編集部です。

前回はおひとり様についての終活ガイドについて解説をしました。

本日は「おひとり様の終活」を進める上で絶対に知ってもらいたい「不安に思うTOP5」について解説をしていきます。

本記事がおすすめな方
  • 老後・将来が漠然と不安な方
  • 老後について不安だけど何が不安かわからない
  • みんなが何を不安に思っているかを知りたい

目次

40代からのおひとり様終活を準備する人が増えている理由

「終活」と聞くと、60代以降の方が対象のイメージが世間にいまだに残っていると感じる方も多いと思います。

しかし近年は、40代から“おひとり様の終活”を始める人が目立っています。背景には、単身世帯の増加や老後資金への不安、さらには“親の介護”をきっかけに「自分も将来どうなるのか」と考える人が増えているます。

厚生労働省の調査によると、単身世帯の割合は今や全体の約4割に達し、とりわけ都市部では「生涯独身で過ごす」選択をする人も珍しくありません。

そうした現実の中で、「老後を自分で支える」ための備えとして、終活は早期のライフプランとして捉えられるようになってきました。

「まだ早い」と感じる40代のうちに始めることで、焦らず、時間をかけて準備ができるという利点もあります。

ここでは40代のおひとり様がなぜ今、終活を始めるのかその理由と背景を3つの視点から掘り下げていきます。


「まだ早い」と思っていたのに始める人が増加している

「終活はもっと年を取ってから」──そう考えていた人ほど、40代半ばを過ぎる頃から“意識の変化”を感じるケースが増えています。

きっかけとして多いのは、親世代の介護や相続の経験です。自分が親の通院や手続きをサポートする立場になった時、「もし自分が倒れたらどうなるのだろう」と想像するようになります。

特におひとり様の場合、頼れる家族が少ないケースがあるため、「元気なうちに少しずつ整えておきたい」という声が多く聞かれます。

また、SNSやメディアで終活の情報を目にする機会が増えたことも、意識の変化を後押ししています。

終活が“人生を前向きに見直すきっかけ”として紹介されるようになり、「怖いもの」から「賢い準備」へとイメージが変わってきているのです。

実際、40代で終活を始めた人の中には、「資産や契約内容を整理しただけで、気持ちが軽くなった」「“もしも”の時の不安が減って、今を楽しめるようになった」と話す人もいます。

おひとり様にとっての終活は、“死の準備”でもなんでもなく、ポジティブなライフプランとして広がっているのです。

老後不安のトップは「お金」と「健康」

終活を意識する最大の理由は、やはり「老後への不安」です。
特におひとり様にとっては「お金」と「健康」の2つが大きなテーマになります。

内閣府の調査によると、単身世帯の6割以上が「老後の生活費が不安」と回答しています。

公的年金だけでは生活が成り立たないと感じる人が多く、老後資金の見通しを立てるために「家計の見直し」「iDeCo・NISAの活用」など、資産形成を早めに始める40代が増えています。

同時に、健康面の不安も見逃せません。40代は体調の変化を実感しやすい時期であり、持病や生活習慣病のリスクが高まる年代でもあります。

健康を失うと、医療費や介護費がかさみ、経済的にも大きな影響が出ます。

そのため、「健康を守ることも立派な終活」と考える人が増えています。定期健診の受診、食生活の見直し、適度な運動。
これらも“将来の自分を助けるための終活対策”の一つです。

お金と健康、この2つの安心があってこそ、おひとり様の人生設計は安定します。40代はその基盤を整える“準備期間”といえるでしょう。

40代は将来を整える「分岐点」になる

40代という年代はキャリア・健康・家族関係の面で、人生の転換期を迎える時期でもあります。

仕事では役職や責任が増え、同時に親の介護や自分の健康にも変化が訪れます。そんな中で、「このままの生活で本当に大丈夫だろうか」と感じる人が増えています。

おひとり様の場合、この不安を相談できる相手が限られることも多く、“将来の自分自身を守るための対策”として終活を始める傾向が強まっています。

特に注目されているのは、「40代でのライフプラン再設計」です。

たとえば、住宅ローンの返済計画を見直したり、老後資金を「生活費」「医療費」「趣味」など目的別に分けて管理する人も増えています。

また、任意後見制度や身元保証サービスなど、将来に備えた制度を調べておく人も少なくありません。

この年代で動き始めることで、時間的にも心理的にも余裕を持って準備ができます。

焦らず、じっくりと「自分らしい老後」を描けるのが、40代からの終活の最大の強みです。

おひとり様の終活は誰かのためではなく、自分の安心のための“未来設計”。だからこそ、今のうちに小さな一歩を踏み出すことが、10年後の自分を守る最大の対策になりえます。

ではここからは実際に、おひとり様がどのような対策を取っているのか具体的な事例を確認していきましょう。

【実例①】40代女性:老後の「お金」と「住まい」を先に整理したケース

まずは一つ目の事例です。

終活というと「エンディングノートを書く」や「相続の準備をする」などのイメージが強いかもしれません。

しかし、今回の事例のおひとり様は、実直な不安・課題としてある「お金」と「住まい」の整理から手をつけています。

前提として生涯、おひとりで生きていくと決めたのは40代に入ってからだそうです。そこで将来の不安としてお金と住まいについて考えだしたら「急いで対策をしなくては」と行動を起こしたようです。

特に女性の単身世帯では、長生きリスク(寿命が長く、支出が増えるリスク)を意識して、早い段階で「どこで、どんな暮らしを続けたいか」を考える傾向があります。

それでは具体的な行動・対策としてどのようなことをしたのか解説していきます。

ローン完済よりも「安心してずっと住める場所」を優先

まずは「住まい」についてです。

この女性(43歳・会社員)は、賃貸住まいのまま老後を迎える不安から、40代前半で終活を意識し始めました。

ただし、一般的な「住宅購入=安心」という発想にはとらわれず、まずは「どんな暮らしが自分に合うか」を見つめ直すことからスタートしました。

「定年までにローンを完済できるか」よりも、「自分が本当に安心して住み続けられる環境か」を重視。

結果、都心から離れたエリアで“無理のない中古マンション購入”を選択しました。物件価格を抑えた分、リフォームで将来的なバリアフリー化を想定し、“終の住処”として長く快適に暮らせる環境を整えたのです。

彼女はこの判断について、「“ローン完済”を目標にするより、“老後もここで暮らせる”という安心感の方が大切だと思った」と語ります。

都心から離れていても駅からは近く、購入時と比べて不動産価格は上がっており、住まいの見直しも選択肢の1つとして加わった良い選択ができたようです。

終活という観点でも、住まいの整理は大きな意味を持ちます。おひとり様にとっての“家”は、資産であると同時に「安心の拠点」。

早めに環境を整えることが、精神的な安定にもつながります。

老後資金の見える化で不安が半分に

女性が次に行ったのは、「お金の棚卸し」でした。40代の終活対策として、最初に取り組みやすいのがこの“見える化”です。

具体的には、銀行口座・保険・投資信託などをすべてリスト化し、「いくら貯めていて、何に使えるのか」を整理しました。

家計簿アプリを導入したことで、毎月の支出や資産の動きが一目でわかり、「思っていたより無駄が多い」と気づくこともあったようです。

そこで可視化したなかでやや余計な支出が多かった通信費やサブスクを見直し、浮いた分を老後資金の積立に回しました。

結果として、“漠然とした不安”が“数値化された安心”に変わったと言います。「終活を始める前は、将来のお金のことを考えるだけで気が重かった。

でも“見える化”してみたら、思ったよりなんとかなると思えた」とのこと。

このケースは、「知ること」が不安を減らす第一歩になる好例です。おひとり様の終活では、「いくら必要かわからない」こと自体が大きなストレスになります。

そのため、現状を数字で把握し、老後資金のシミュレーションをすることは、最も現実的で効果的な対策といえるでしょう。

保険の定期的な見直しで効率的に備える

次に彼女が取り組んだのが、「保険の見直し」です。“必要な保障内容”を見直すことで、終活の効率が大きく上がったといいます。

40代の多くが加入している生命保険や医療保険の中には、「昔のまま放置」されている契約も少なくありません。

彼女も例外ではなく、20代の頃に勧められた高額な終身保険がそのままでした。保険会社の担当者と一緒に見直しを行い、「自分に必要な保障額」と「老後資金を増やす仕組み」を両立できるプランに変更。

その結果、毎月の保険料を減らしつつ、積立NISAによる資産形成も同時に進めることができました。

「保険の見直しは“節約”ではなく、“人生の再設計”だと思いました」と、彼女は語りました。

家計を整え、保障を整理し、資産を育てる。それは単なる家計管理ではなく、“将来の安心を自分で作る行動”です。
40代という早い段階からこの流れを作っておくことで、老後の経済的不安は確実に軽減されていきます。

【実例②】40代男性:身寄りがないからこそ「つながり」を作った

続いては40代男性の事例になります。

おひとり様にとって、「誰とつながるか」は老後の安心を左右する大きな要素です。

特に身寄りのない人にとっては、いざというときに頼れる“人の存在”が、心の安定にも直結します。

ここで紹介するのは、身寄りのない40代男性(会社員・一人暮らし)が、「自分が倒れたとき、誰が助けてくれるのか」という不安をきっかけに終活を始めたケースです。

親族と疎遠で、結婚の予定もないこちらの男性は“つながりを仕組みで作る”という現実的な対策を選びました。

信頼できる友人や専門家と「連絡体制」を構築

この男性が最初に行ったのは、信頼できる友人を中心とした「連絡体制」の整備でした。

たとえば、緊急時の連絡先を共有し合い、定期的に「生存確認のLINE」を送り合う簡易的なルールを作ったのです。

一見シンプルな仕組みですが、これが「孤立防止」に大きな効果を発揮しました。

「仕事以外で誰かとつながる仕組みがあるだけで、安心して日常を過ごせるようになった」と彼は話します。

さらに彼は、士業(司法書士・行政書士など)との契約による「法的な連絡体制」も整えました。

具体的には健康状態や生活の変化があったとき、契約書に基づいて代理で行政手続きを行ってもらえるように設定。

万が一の際には、指定した専門家が医療機関や自治体と連携できる体制を確立しています。

おひとり様の終活においては、「誰とどう連絡が取れるか」を明確にしておくことが重要です。

友人・専門家・地域支援サービスをゆるやかに繋げておくことが、“孤立を防ぐ最初の終活対策”になるのです。

身元保証・死後事務を早めに手配しておく安心感

この男性が次に行ったのは、身元保証と死後事務の契約でした。「自分が入院した時や亡くなった後、誰が手続きをしてくれるのか」という不安があり友人に話を聞いたら身元保証というのがあるとのことで行動を起こした事例です。

前提としてこちらの男性はご自身の健康状態にやや不安があり「睡眠時無呼吸症候群」や「コレステロール値が高い」などの健康診断結果が出ており、いざという時に誰も自分のことをケアしてくれる方がいないという状況でした。

まず行動したのは、民間の身元保証サービスに加入し、入院や施設入所時の“保証人代行”を依頼できるようにしました。

おひとり様にとって「保証人不在」は現実問題として直面する可能性が高い課題ですが、こうしたサービスを利用すれば、必要な時に代わりに対応してくれる体制が整います。

さらに彼は、「死後事務委任契約(亡くなった後の手続きを委ねる契約)」も司法書士を通じて締結しました。

遺品整理、公共料金の解約、葬儀の手配など、自分の死後に発生する事務作業を、信頼できる第三者に任せられる制度です。

この契約を交わしたことで、「もし自分が突然倒れても、迷惑をかけない仕組みができた」という安心感を得たといいます。

終活の“対策”とは、感情的な不安をなくすだけでなく地に足着いた「仕組み」をつくることでもあります。

早めに対策をしておけば、手続きに関する知識も得られ、将来の判断力が衰える前に、安心できる準備を整えられるのです。

孤独を防ぐために“趣味コミュニティ”を活用

そして終活を進める中で、こちらの男性が最も重視したのは「孤独を防ぐこと」でした。身寄りがなくても、“人と関わる場所”を持つことが、心の健康を支えると考えたのです。

彼は登山とカメラが趣味で、地域のアウトドアサークルに参加するようになりました。

初めは気軽な週末活動でしたが、次第に“相談できる仲間”ができ、孤独感が軽減されたといいます。

特に同じおひとり様世代のメンバーと交流することで、「老後をどう乗り切るか」という現実的な情報交換もできるようになりました。

こうした趣味コミュニティは終活における「心理的な備え」として非常に有効です。

SNSを通じて趣味仲間とつながるのも良い方法ですが、リアルな場での人間関係は、思いがけない支援や助け合いにつながることもあります。

こちらの男性にインタービューした際に、「終活って“誰と生きるか”を考えることでもある」と語っていました。

孤独を恐れるのではなく、“自分のペースで繋がりを持つ工夫”が、おひとり様にとっての終活対策になります。

実際問題として終活は一人で行うものではありません。人との緩やかなつながりが、何よりも大きな安心をもたらしてくれます。

【実例③】40代女性:デジタル終活で「残る情報」を整理

続いては「デジタル終活」についての実例です。

近年、「デジタル終活」という言葉が注目を集めています。おひとり様にとって、もしものときに“スマホやPCの中に残る情報”を整理しておくことはとても重要でご自身の安心にもつながります。

ここで紹介するのは、IT企業で働く40代女性のケース。

「SNSやクラウドに個人情報が多すぎて、死後にどうなるのか不安」と感じたことをきっかけに、「デジタル情報を整えることも終活の一部」として取り組みを始めました。

仕事でもプライベートでもパソコンやスマホを使いこなす彼女だからこそ、デジタルの整理を“現代型の終活対策”として意識的に進めているのが特徴です。

スマホとPCの中身を「見える化」してリスト化

彼女が最初に行ったのは、スマホとPCの中にある情報の“見える化”でした。

クラウドストレージ(icloudやGoogle drive)、ネット銀行、サブスクリプションサービス、SNSなど思っている以上に「契約」や「データ」が散らばっていたことに気づいたといいます。

「どこに何があるのかわからない状態が一番危険だと思った」と彼女。そのため、まずはExcelにアカウント情報を一覧化し、サービス名・登録メール・支払い方法・更新日を整理しました。

同時に、不要なアカウントを削除し、支払いが重複していたサービスも解約。それだけでも毎月数千円の節約につながったそうです。

デジタル終活は、“お金の終活”にも直結します。見える化の過程で、どんな契約をしているのか、どのアプリやサービスが生活に必要なのかが明確になるからです。

また、彼女はパソコン内のフォルダを「仕事」「プライベート」「重要書類」などに分類し、万一のとき信頼できる人が見ても迷わないよう整理。

「これをやって初めて、心の中もスッキリした気がした」と語っています。

SNSアカウント・デジタルツールの死後設定

次にこちらの女性が行ったのは、SNSやクラウドアカウントの引き継ぎ設定です。

多くの人がSNSを日常的に使っていますが、亡くなった後もアカウントが残り続けるケースは少なくありません。

また近年では放置されたアカウントが悪用されるケースも目立っています。

FacebookやInstagramなどでは、「追悼アカウント」設定が可能で、あらかじめ信頼できる友人に管理権限を与えておくことができます。

例えば友人を1名指定し、「投稿内容や写真をどこまで残すか」「削除してほしい情報はどれか」まで明確に共有することも可能性です。

また、クラウドサービス(Google Drive、iCloudなど)については、

データの共有範囲を限定し、「仕事用」「個人用」でフォルダを分けて管理。

Googleには「アカウント無効化管理ツール」という仕組みがあり、一定期間ログインがなければ自動で通知・削除が行われます。

この機能を活用し、デジタル情報の“死後管理”を半自動化することもできます。

こうした設定をしておくことで、残された人がパスワードで悩んだり、データの扱いに困ることがなくなります。

デジタル情報の終活は、「削除する」だけでなく、“どの情報を残したいか”を考える時間でもあるのです。

死後のデジタル管理を自動化するツール活用

そしてもう一つのバックアップとしてこちらの女性は司法書士と連携しながら「見せる情報」と「非公開にする情報」を慎重に選び最後に導入したのは、デジタル遺品管理の自動化でした。

クラウド上でパスワードや契約情報を一括管理し、死後に信頼できる人へ自動的に通知・引き継ぐ仕組みを整えることもできます。

「死後のデータ管理まで考えるなんて早いと思われるかもしれませんが、逆に40代だからこそ冷静に判断できる」と彼女は話します。

実際、こうした準備をしておくことで、個人情報の流出リスクや、残された家族の負担を大幅に減らすことができます。

おひとり様の終活では、現実的な対策と同時に、「どう記録を残すか」というデジタル面の整備も重要です。

スマホ1台で多くの情報が完結することはとても便利な反面、1台からすべての情報が抜け洩れてしまうことも意味しています。

だからこそ、「デジタルを整理すること=未来を守ること」になると語りました。

おひとり様が40代から実践できる5つの終活対策

ここまで3名の事例をご紹介しましたが、40代は「まだ先のこと」と思ってしまいがちな年代ですが、おひとり様にとっては、今からの小さな積み重ねが“将来の安心”を生む大切な時期です。

終活というと重い印象がありますが、実際には「人生を整える生活習慣」に近いもの。

仕事・健康・お金のバランスを少しずつ見直すだけでも、老後の不安や孤立感は大きく軽減できます。

ここでは、実際に40代から取り組みやすい5つの終活対策を紹介します。

どれも特別な準備ではなく、「今の生活を整えること」から始められる現実的な方法です。

① お金の流れと保険を定期的に点検

終活の第一歩は、「お金の流れを把握すること」です。おひとり様の場合、収入・支出・貯蓄・投資・保険などを誰かと共有する機会が少なく、自分の資産状況を正確に理解していないケースも少なくありません。

40代は収入のピークに近づく時期でもありますが、同時に支出(住宅ローン・医療費・親の介護支援など)が増える年代でもあります。

そのため、「今の家計の全体像」を定期的に点検しておくことが大切です。

具体的には、家計簿アプリやネットバンキングを活用して、収支を「自動見える化」するのがおすすめです。

さらに、生命保険や医療保険も、契約内容を10年ごとに見直しておくと安心です。過剰な保障を減らし、必要な部分(介護・医療・入院)に重点を置くことで、無理のない老後資金計画を立てられます。

お金の整理は、「不安を数字に変える」作業になります。明確にすることで、何をどこまで準備すればいいかが見えてきます。

② 健康・介護・医療の希望を記録する

おひとり様の終活では、「健康」と「介護」に関する意思表示を残しておくことが大切です。

特に、誰に頼るかが明確でない場合、自分の希望を記録しておくことで将来的なトラブルや後悔を防げます。

具体的には、「延命治療を希望するか」「在宅介護と施設介護のどちらを選ぶか」など、判断が必要になる場面に備えて、考えをメモしておきましょう。

医療現場では、本人の意思確認が難しい状況も多く、事前に記録があるだけで家族や支援者の負担を大きく減らすことができます。

また、健康診断の結果や持病の情報も、ファイルやアプリで一元管理すると便利です。

通院記録・薬の一覧・緊急連絡先をまとめておけば、いざという時もスムーズに対応できます。

健康に関する終活は「老後の準備」ではなく、「今の生活を守る対策」です。日々の記録と意識の積み重ねが、自分の未来を守る力になります。

③ 信頼できる「連絡先リスト」をつくり増やす

孤立を防ぐうえで、おひとり様が特に重視したいのが「人とのつながり」です。

しかし、ただの知人ではなく、「いざという時に頼れる人」を見つけておくことが大切です。

連絡先リストは、「緊急連絡用」「相談用」「業務連絡用」といった形で分けておくと管理しやすくなります。

たとえば、友人・かかりつけ医・職場関係者・士業(行政書士、司法書士など)をそれぞれ登録しておき、スマホのメモ帳やクラウドに一覧化しておく方法もあります。

また、信頼できる人を「緊急連絡先」として病院やサービスに登録しておくと、突然の入院やトラブル時にも安心です。

この“連絡のネットワーク”は、年齢を重ねるほど重要になります。

孤独感を減らすだけでなく、判断力が衰えたときに自分の意思を代弁してくれる人を確保する意味もあります。

定期的にリストを更新し、つながりを育てていくことが、終活の継続的な対策になります。

④ デジタル資産とパスワードを整理

現代の終活に欠かせないのが、「デジタル資産」の整理です。ネット銀行、クレジットカード、電子マネー、SNS、サブスクなどお金も情報も、今やすべてデジタルに紐づいています。

おひとり様の場合、もしもの時に誰もアクセスできないと、口座が凍結されたり、料金が引き落とされ続けたりといったトラブルにつながります。

対策としては、アカウント情報を一覧表にまとめ、信頼できる人や「デジタル遺品管理サービス」に預けておく方法があります。

先ほどの実例で女性も使っていたGoogleの「アカウント無効化管理ツール」などを活用すれば、一定期間アクセスがなければ自動でデータを削除したり通知したりできます。

また、SNSのアカウント設定で「削除」「追悼」などの対応を事前に決めておくことも有効です。

デジタルの整理は、単なる片づけではなく「情報の安全管理」です。早めに整えることで、万一のときにも混乱を防ぎ、自分のプライバシーを守ることができます。

⑤ エンディングノートで見える化

最後のステップは、すべてを「見える化」することです。お金、健康、つながり、デジタル情報──それらを一冊にまとめるのが「エンディングノート」です。

おひとり様の終活では、エンディングノートが“人生の取扱説明書”になります。

家族や知人が少なくても、これ一冊で自分の希望・財産・契約内容を確認でき、死後の手続きをスムーズに進めてもらえます。

最近は、紙だけでなくアプリやクラウド型のデジタルノートも普及しています。

例えば、「Myエンディングノート」などのアプリを使えば、更新・共有・暗号化保存が簡単にでき、情報漏えいのリスクも軽減できます。

エンディングノートは“書いて終わり”ではなく、年に1回見直すことで、常に自分の今に合った状態を保てます。

自分の人生を整理するこのプロセスこそが、終活の本質です。

終活は「将来を安泰に過ごす準備」─ひとりを不安にしない生き方へ

「終活」と聞くと、“人生の終わりに向けた作業”というイメージを持つ人も多いでしょう。しかし本来の終活とは、「今」と「未来」をより安心して生きるための“ポジティブな準備”です。

おひとり様の場合、家族に頼れないことを不安に感じがちですが、それは同時に“自分の人生を自由に設計できる”という強みでもあります。

つまり、終活とは「不安を減らすための手段」であると同時に、“自分らしく生きる選択肢を広げるプロセス”でもあるのです。

ここでは、40代からの小さな一歩がどれほど未来を変えるか、そして「おひとり様」だからこそできる終活の考え方を見ていきましょう。

40代からの一歩が、老後の安心を大きく変える

多くの人が「終活は60代からでいい」と考えていますが、実は40代での一歩が、将来の安心度を大きく左右します。

例えば、今のうちに老後資金の見える化をしておけば、何歳まで働くか、どんな暮らしをしたいかの方向性が明確になります。

また、健康診断や生活習慣を見直しておけば、10年後・20年後の医療費や介護リスクを抑えることもできます。

実際、金融庁の調査では、「40代から資産管理や老後準備を始めた人の方が、老後の不安が少ない」と回答した割合は60%を超えています。

これは、早期の行動が“心の余裕”を生み出していることを示しています。

終活の対策は、決して一気に進める必要はありません。年に一度、保険や資産を見直す。気になることをノートに書き留める。

そんな小さな行動でも、数年後には大きな安心につながります。

40代の今だからこそ、「未来をデザインする力」が最も発揮できる時期。その一歩が、老後の自分を支える最大の“安心の土台”になるのです。

「おひとり様」だからこそ、自由に人生を設計できる

おひとり様の終活は決して“孤独な準備”ではありません。むしろ、「自分の意思で、自分の人生を描ける自由な活動」です。

家族や他人の意見に縛られず、「どう生きたいか」「どんな最期を迎えたいか」を自分のペースで決められる。それこそが、おひとり様終活の最大の魅力です。

たとえば、ある40代男性は“余生を海外で過ごす”という目標を立て、終活を「夢を叶えるための設計図」として捉えています。

また、40代女性の中には、老後の暮らしを想定して「今のうちにシェアハウスに住み替えて、人との繋がりを育てたい」と考える人も増えています。

このように、終活は「人生を制限するもの」ではなく、“これからの時間をどう楽しむか”を考えるための準備です。
自分の価値観を整理し、未来の理想像を描くことが、結果的に老後不安を減らす最大の対策になります。

おひとり様だからこそ、誰にも遠慮せず、
自分らしいペースで「安心と自由のバランス」をつくっていけるのです。

不安ではなく「自分らしさ」で終活を始めよう

終活を始める理由は、人それぞれです。将来の不安を減らしたい人もいれば、自分の人生を見つめ直したいという人もいます。

大切なのは、「不安から始める」のではなく、「自分らしさから始める」こと。好きなこと、得意なこと、譲れない価値観──
それらを整理していく過程こそが、終活の本質です。

例えば、「旅が好き」なら“死ぬまでに行きたい場所リスト”を作る。「誰かの役に立ちたい」なら、遺贈寄付やボランティアに興味を持つ。このように“楽しみながら備える”終活こそが、長く続く理想的な形です。

また、終活の中で「支えてくれる人」を見つけるのも重要です。

信頼できる友人、地域の見守りサービス、そして終活コンシェルジュなど、伴走してくれる存在がいれば、
不安は自然と軽くなります。

おひとり様の終活は、誰かに頼るための準備であり、同時に“自分を大切にする時間”でもあります。

今この瞬間から、自分らしさを軸にした終活を始めることが、「不安を手放し、安心して生きる未来」への第一歩になるのです。

本記事は以上となります。本記事を通じて皆様の終活が一歩でも進み素敵なライフプランを作れることを願っております。

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