一人暮らしとペット、単身世帯の飼育者が急増中|知っておきたい備えのデータ

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単身世帯のペット飼育者が急増中|ペットフード協会データで見る最新動向

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「一人暮らしだけれど、ペットを迎えたい」と考える方が、このところ目立って増えています。
実際に、一般社団法人ペットフード協会が毎年公表している全国犬猫飼育実態調査でも、単身世帯に関する興味深い動きが報告されるようになりました。犬・猫全体の飼育率は長期的に減少傾向が続いているにもかかわらず、単身世帯だけは異なる動きを見せているのです。この章では、公的なデータをもとに、単身世帯とペットの関係が今どのように変化しているのかを整理していきます。数字で全体像をつかんでおくことで、この後にご紹介する「もしものときの備え」の必要性も、より実感していただけるはずです。

単身20〜30代で犬・猫の飼育率が上昇している理由

ペットフード協会が2025年に発表した調査によると、犬・猫全体の飼育率は減少傾向が続く一方で、単身の20〜30代においては、前年から飼育率が上昇するという特徴的な動きが見られました。
この年代で犬を飼い始めるきっかけとして多いのが「交友関係を広げたい」という理由です。散歩や地域のドッグイベントを通じて、自然と人とのつながりが生まれることが背景にあると考えられています。
猫については、少し違った動機が目立ちます。「寂しさを解消したい」「愛情をかける対象がほしい」といった、感情面での理由が特徴的だと報告されているのです。たとえば、就職や転職を機に親元を離れて一人暮らしを始めた20代の方が、環境の変化による孤独感をきっかけに猫を迎えるケースなどが考えられます。
年齢や家族構成によって飼育のきっかけが異なる点は、単身世帯向けの終活情報を発信するよりねことしても見過ごせないポイントです。ペットとの暮らしが「心の支え」として選ばれている以上、その暮らしを長く安心して続けられるような備えの情報も、あわせて知っておいていただきたいと考えています。

犬・猫それぞれの飼育頭数と新規飼育者数の動き

同調査によれば、2025年の犬の飼育頭数は約682万頭で、前年よりわずかに増加し、長く続いていた減少傾向に下げ止まりの兆しが見られました。猫の飼育頭数は約884万7000頭で、こちらもほぼ横ばいの水準を保っています。
新規に飼育を始めた方の数にも動きがあります。この1年以内に犬を飼い始めた方は約45万1000頭分にのぼり、前年をやや上回りました。一方、猫を新たに飼い始めた方は約33万3000頭分で、こちらは前年よりも落ち着いた数字となっています。
こうした数字の推移だけを見ると、業界全体としては横ばいや微増といった印象を受けるかもしれません。しかし、その内訳を年代・世帯構成別に見ていくと、単身世帯という特定の層でだけ飼育意欲が高まっているという、全体の数字だけでは見えてこない動きが存在しています。この「単身世帯だけが伸びている」という点こそ、よりねこが注目している変化です。

単身世帯そのものが増えている社会的背景

ペットの飼育動向の背景には、そもそも単身世帯自体が増え続けているという、より大きな社会構造の変化があります。
総務省の国勢調査では、2020年時点で「単独世帯(世帯主が一人の世帯)」の割合が38.1%となり、家族類型別の集計の中で初めて最も多い世帯類型となったことが示されています。かつて主流だった「夫婦と子ども」の世帯を、単独世帯が上回る時代になったということです。
この傾向は今後も続くと見られており、2040年ごろには単独世帯の割合が全世帯の約4割に達するとの推計も出されています。未婚率の上昇や核家族化の進行、高齢化の進展など、複数の要因が重なり合った結果と考えられます。
つまり、単身でペットを飼う方が増えているのは一時的な流行ではなく、日本社会の世帯構成そのものが変化していく過程で自然に起きている現象だといえます。だからこそ、単身とペットという組み合わせに合わせた情報や備えが、これからますます必要とされていくはずです。

データから見える「これからも増える」見通し

ここまで見てきたデータを総合すると、単身世帯におけるペット飼育は、今後も緩やかに増えていく可能性が高いといえそうです。
単身世帯という土台そのものが拡大を続けており、その中でも20〜30代を中心に犬・猫の飼育率が上昇するという動きが重なっているためです。加えて、飼育のきっかけとして「交友関係を広げたい」「寂しさを癒したい」といった動機が挙げられている点も見逃せません。一人暮らしという環境だからこそ、ペットに求める役割が大きくなっている側面があると考えられます。
一方で、単身でペットを飼うということは、飼い主に何かがあったときにペットを助けられる人が、身近に一人もいない状況になりやすいということでもあります。次の章では、単身でペットを飼う方が実際にどのような理由でその暮らしを選んでいるのか、そしてその魅力とあわせて考えておきたい不安について、順番に見ていきます。

なぜ一人暮らしでペットを飼う人が増えているのか

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単身世帯でペットを飼う方が増えている背景には、データだけでは見えてこない、一人ひとりの暮らし方の変化があります。
特に、就職や転居をきっかけに一人暮らしを始めたばかりの方にとって、新しい環境で人とのつながりや心の支えを求める気持ちは自然なものです。ペットとの暮らしが、そうした気持ちに応える存在として選ばれるようになってきていると考えられます。働き方や住まい方が多様になったことで、一人暮らしとペットとの相性が以前よりも良くなってきていることも、大きな理由のひとつです。この章では、統計データの裏側にある「なぜ今、増えているのか」という動機の部分を、具体的な暮らしの場面とあわせて掘り下げていきます。

交友関係を広げたい・寂しさを癒したいという動機

先ほどのデータでも触れた通り、単身の20〜30代が犬を飼い始めるきっかけとして多いのが「交友関係を広げたい」という理由です。
毎日の散歩を通じて、同じように犬を飼っている近所の方と自然に顔見知りになったり、ドッグランやしつけ教室といった場でコミュニティが生まれたりすることは、一人暮らしの生活に新しいつながりをもたらしてくれます。仕事以外の人間関係が少なくなりがちな一人暮らしにとって、これは大きな魅力といえるでしょう。
一方、猫を飼うきっかけとして多いのは「寂しさを解消したい」「愛情をかける対象がほしい」という、より内面的な動機です。たとえば、実家を離れて初めて一人暮らしを始めた方が、静かな部屋に帰るたびに感じる心細さを、猫との暮らしで和らげているというケースは少なくありません。
犬と猫で動機の傾向が異なるのは興味深い点ですが、いずれにも共通しているのは、「一人暮らしだからこそ、ペットに支えてもらいたい」という気持ちです。この気持ちの強さは、後ほどご紹介する備えの必要性の裏返しでもあります。

在宅時間の増加とペットとの暮らしやすさ

働き方の多様化により、自宅で過ごす時間が増えたことも、一人暮らしとペットの相性を高めている要因のひとつです。
在宅勤務やフレックスタイム制度が普及したことで、以前であれば「一人暮らしでは難しい」とされていたペットとの暮らしが、選択肢として現実的になってきました。日中の見守りやお世話がしやすくなったことで、ペットを迎えるハードルが下がったと感じている方も多いのではないでしょうか。
また、ペット可の賃貸物件も少しずつ増えており、住まい選びの自由度が高まっていることも後押しとなっています。以前は「ペット可」の物件を探すこと自体が大きな制約でしたが、今では単身向けの間取りでもペット共生型の物件を見つけやすくなりました。
こうした環境の変化が、単身世帯におけるペット飼育率の上昇を後押ししている一因だと考えられます。暮らしやすさが増した分だけ、より多くの方が一人暮らしとペットの両立を前向きに検討できるようになったといえるでしょう。

ペットが心身にもたらす効用

ペットフード協会の調査では、飼育者自身やご家族への良い影響、いわゆる「飼育の効用」についても継続的に調査が行われています。
ペットとの暮らしは、日々の生活に規則正しいリズムをもたらしてくれます。決まった時間にエサをあげたり、散歩に出かけたりする習慣が、生活全体のペースを整えるきっかけになるのです。特に一人暮らしの場合、生活リズムが崩れやすい面もあるため、こうした効果はより実感しやすいかもしれません。
また、ペットとふれ合うことで気持ちが和らいだり、会話の少ない一人暮らしの中で「話しかける相手」ができたりすることも、心の健康につながる効用のひとつです。たとえば、仕事で疲れて帰宅したときに、玄関で出迎えてくれるペットの存在に癒される、という経験をお持ちの方も多いでしょう。
こうした心身への良い影響が広く知られるようになったことも、単身世帯でペットを迎える方が増えている理由のひとつだと考えられます。

犬・猫と直接ふれ合う機会の増加がきっかけになること

飼育実態調査では、犬や猫と直接ふれ合う機会の有無と、実際に飼い始めるかどうかには相関が見られることも報告されています。
18歳になるまでに動物と接した経験がある方ほど、大人になってからも飼育率・飼育意向率が高くなる傾向があるとされています。また、実際に飼育を始めた方は、飼いたいと思っているだけの方に比べて、直近1年以内に犬や猫と直接ふれ合う機会が多かったという結果も出ています。
つまり、動物カフェやペットイベント、友人・知人の家でのふれ合いといった経験が、「自分も飼ってみたい」という気持ちを後押しするきっかけになっているのです。一人暮らしを始めてから初めてこうした機会に触れ、ペットのいる生活に興味を持ち始める方も少なくないでしょう。
このように、単身世帯でのペット飼育の増加には、社会構造の変化だけでなく、動物とふれ合う機会そのものが増えているという要因も関係しています。次の章では、実際に単身でペットを迎えることにどのような魅力があるのか、具体的に見ていきます。

単身でペットを飼うことの魅力とメリット

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ここまでご紹介してきた通り、単身世帯でペットを飼う方が増えている背景には、社会構造の変化と個人的な動機の両方があります。
家族と暮らす場合とは違い、単身世帯では日々の判断や責任のすべてを自分一人で担うことになります。だからこそ、ペットとの暮らしの中で得られる充実感や安心感は、より実感しやすいものになっているのかもしれません。
では実際に、一人暮らしでペットを迎えることには、どのような魅力があるのでしょうか。この章では、単身だからこそ得られるメリットを具体的に整理していきます。

毎日の生活に張り合いが生まれる

一人暮らしの生活は、良くも悪くも自分のペースで進めやすい反面、生活にメリハリがつきにくいという面もあります。ペットを迎えることで、その状況が大きく変わったと感じる方は少なくありません。
朝はペットのエサやりで目を覚まし、夜は散歩やお世話の時間を確保するために早めに帰宅する、といったように、ペットの存在が生活リズムの軸になってくれます。たとえば、休日はつい寝坊してしまいがちだった方が、犬を迎えたことで毎朝決まった時間に散歩へ出かけるようになり、結果として生活全体が規則正しくなったというケースもよく耳にします。
このように、ペットのお世話という「毎日欠かせない役割」ができることで、一人暮らしの生活に自然な張り合いが生まれるのです。誰かに管理されているわけではないからこそ、自分自身で生活を整えるきっかけとして、ペットの存在は大きな意味を持ちます。

孤独感の軽減につながる

一人暮らしでは、仕事から帰っても誰も出迎えてくれない、会話をする相手がいない、といった孤独感を抱えやすい面があります。ペットとの暮らしは、こうした感情を和らげてくれる存在として選ばれることが多いようです。
先ほどの動機の章でも触れた通り、猫を飼い始めるきっかけとして「寂しさを解消したい」という理由が特徴的に挙げられていることからも、この効果が実感されていることがうかがえます。帰宅時にペットが駆け寄ってくる、あるいは静かに寄り添ってくれるといった何気ない瞬間が、一人暮らしの心の支えになっている方は多いでしょう。
もちろん、ペットは人間の会話相手の代わりになるわけではありませんが、「自分を必要としてくれる存在がいる」という感覚そのものが、孤独感の軽減に大きく寄与していると考えられます。

世話をする責任感が生活リズムを整えるきっかけになる

ペットを飼うということは、その命に対する責任を一人で背負うということでもあります。この責任感が、一人暮らしの生活に前向きな緊張感をもたらしてくれる面もあります。
たとえば、体調が優れない日でも、ペットのために起きて食事を用意する、といった小さな積み重ねが、結果的に自分自身の生活を整えることにつながっているという声もあります。「自分のためだけなら後回しにしてしまうことも、ペットのためなら頑張れる」という感覚を持つ方も少なくありません。
また、ペットの体調管理を通じて、規則正しい食事や睡眠、適度な運動の大切さを改めて意識するようになったという方もいます。ペットの健康を気づかう習慣が、飼い主自身の健康意識の向上につながっているケースもあるのです。

単身ならではの自由な暮らし方との両立

一人暮らしには、誰かに気を遣うことなく自分のペースで生活できるという自由さがあります。ペットとの暮らしは、この自由さを大きく損なうことなく、むしろ豊かにしてくれる存在として選ばれています。
家族と暮らす場合、ペットを迎えるかどうかは家族全員の合意が必要になりますが、単身世帯であれば自分の判断だけで決められる身軽さがあります。ペットの種類や飼育スタイルも、自分のライフスタイルに合わせて自由に選びやすいでしょう。
一方で、この「自分の判断だけで決められる」という身軽さは、裏を返せば「何かあったときに頼れる人が身近にいない」というリスクとも表裏一体です。単身ならではの自由な暮らし方を長く楽しむためには、次の章でご紹介する「もしものときの不安」にも、あらかじめ目を向けておくことが大切になります。

単身の飼い主が抱えやすい不安|「もし自分に何かあったら」というリスク

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単身でペットを飼うことには多くの魅力がある一方で、家族と暮らしている場合にはあまり意識せずに済む不安も存在します。それが「もし自分に何かあったとき、ペットはどうなるのか」という問題です。
一人暮らしの場合、体調の急変やもしものときに気づいてくれる同居人がいません。そのため、ペットの世話が突然できなくなる可能性を、あらかじめ具体的に想像しておくことが欠かせません。この章では、単身の飼い主が実際に抱えやすい不安を、場面ごとに整理していきます。

急な入院や事故でペットの世話ができなくなるケース

体調不良による突然の入院や、思いがけない事故によって、ペットの世話ができなくなる可能性は誰にでもあります。特に一人暮らしの場合、この状況が深刻な問題につながりやすいという特徴があります。
家族と暮らしていれば、自分が入院している間も他の家族がペットの世話を引き継いでくれますが、単身の場合はそうはいきません。数日の入院であっても、その間ペットの食事や水やり、トイレの世話をしてくれる人が誰もいない、という事態になりかねないのです。
たとえば、通勤中の事故で数週間の入院が必要になった場合、自宅で待つペットのことをすぐには誰にも伝えられず、発見が遅れてしまう可能性もあります。こうした事態を防ぐためには、緊急連絡先やペットの一時預け先を、元気なうちから決めておくことが重要になります。

気づかれないまま体調を崩された場合にペットが直面する現実

単身世帯で特に懸念されるのが、自宅で体調を崩され、しばらく誰にも気づかれないという状況です。この場合、飼い主本人だけでなく、残されたペットにも深刻な影響が及びます。
誰にも気づかれない時間が長引けば、ペットは食事や水を得られないまま過ごすことになりかねません。最悪の場合、保健所や動物愛護センターに保護されることもあり、そこから次の飼い主が見つからなければ、厳しい状況に置かれてしまう可能性もあります。
このような事態は、決して他人事ではありません。単身世帯が増え続けている今、誰にでも起こり得るリスクとして捉え、日頃から近隣や知人との連絡体制を整えておくこと、そしてペットの存在を周囲に知らせておくことが、大切な備えのひとつになります。

頼れる家族・親族が身近にいない場合の不安

単身世帯の中には、遠方に家族がいる方や、そもそも頼れる親族が身近にいないという方も少なくありません。こうした場合、ペットの世話を急にお願いできる相手が見つからず、不安がより大きくなりがちです。
友人や近所の方に頼める関係を築いている場合は良いのですが、そうした関係が薄い場合、いざというときに誰にも相談できないという状況に陥ってしまいます。特に、転勤や転居を繰り返してきた方や、地域とのつながりが少ない方にとって、この不安は切実なものでしょう。
このような状況では、家族や友人といった個人的なつながりだけに頼るのではなく、専門のサービスや制度を活用するという選択肢を、あらかじめ知っておくことが安心につながります。次の章でご紹介する備えの選択肢は、こうした不安を解消するための具体的な手段です。

将来的な介護状態・認知症への備えの必要性

今は元気に過ごしていても、年齢を重ねるにつれて、要介護状態や認知症になる可能性は誰にでもあります。ペットを飼っている場合、この将来的なリスクにも目を向けておく必要があります。
自分自身の判断能力が低下してしまうと、ペットの世話はもちろん、ペットのために必要な手続きや契約を自分で行うことも難しくなります。たとえば、認知症の症状が進んでから慌てて備えを検討しようとしても、契約に必要な判断能力そのものが問われてしまう場合もあるのです。
だからこそ、心身ともに元気なうちから、将来を見据えた備えを整えておくことが重要になります。「まだ先のことだから」と先延ばしにせず、単身でペットを飼っている今だからこそ検討しておきたい選択肢について、次の章で具体的にご紹介します。

今からできる備え|単身の飼い主が検討したい5つの選択肢

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ここまで見てきた不安の多くは、あらかじめ備えておくことで軽減できるものです。単身でペットを飼っている方が今から検討できる選択肢は、決してひとつではありません。
どの選択肢にも共通しているのは、「元気なうちに検討を始めておく」ことの大切さです。いざというときに慌てないためにも、判断力や体力が十分にある今のうちから、少しずつ情報を集めておくことをおすすめします。
この章では、よりねこがご紹介している具体的な備えの方法を整理します。ご自身の状況に合わせて、どの選択肢が合っているか考えるきっかけにしていただければと思います。

ペット信託で財産面を確実に備える

ペット信託(しんたく)とは、ペットの将来的な飼育費用を、信頼できる第三者に託しておく仕組みのことです。飼い主に万が一のことがあった場合でも、託されたお金がペットのために確実に使われるよう、信託監督人(しんたくかんとくにん)と呼ばれる立場の方が管理状況を見守ります。
この仕組みの大きな特徴は、財産面の備えを法的にしっかりと固められる点にあります。「お金は残したつもりだったのに、実際にはペットのために使われなかった」という事態を防ぎやすくなるのです。
単身でペットを飼っている方にとって、財産面の不安を解消できるこの仕組みは、有力な選択肢のひとつといえます。制度の仕組みや初期費用の目安について詳しく知りたい方は、ペット信託とペット後見の違いとは?おひとり様が知っておきたい基礎知識でより詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

ペット後見・見守りサービスを利用する

ペット後見とは、財産管理に特化したペット信託とは異なり、日常的な見守りや預かりまで含めた、より広い意味での備え方の総称です。ペット後見互助会と呼ばれる団体などが、飼い主にもしものことがあった際の預かり先を確保してくれるサービスを提供しています。
たとえば、急な入院で数日間ペットの世話ができなくなった場合の一時預かりから、長期的に世話が難しくなった場合の引き取りまで、団体によって対応範囲はさまざまです。頼れる家族や親族が身近にいない方にとって、こうした見守りの仕組みは大きな安心材料になるでしょう。
「財産面はしっかり備えたいけれど、日常的な見守りも心配」という方には、ペット信託と組み合わせて活用する方法もあります。それぞれの制度の違いや、自分に合った選び方については、おひとり様が先に倒れたら、愛犬・愛猫などのペットはどうなる?今からできる備えで詳しくご紹介しています。

老犬・老猫ホームという選択肢を知っておく

ペット自身が高齢になったときや、飼い主が要介護状態になって十分な世話が難しくなったときに検討したいのが、老犬・老猫ホームです。専門のスタッフがペットの日常のお世話から医療的なケアまで対応してくれる施設で、終身プランを設けているところもあります。
単身の飼い主にとって特に心強いのは、「自分の体力や判断力が衰えても、ペットが安心して過ごせる場所がある」という選択肢を、あらかじめ知っておけることです。実際に利用するかどうかは別として、こうした施設の存在を知っておくだけでも、将来への不安はずいぶん軽減されるのではないでしょうか。
費用の相場や選び方のポイント、見学時に確認しておきたい項目などについては、一人暮らしで飼えなくなったら?老犬・老猫ホームの選び方と費用相場で具体的にまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

身元保証サービスとペット対応を組み合わせて考える

身元保証サービスは、入院時の身元保証人や、施設入所時の緊急連絡先、日常生活の支援などを担うサービスとして、単身の高齢者を中心に利用が広がっています。
ただし、身元保証サービスは基本的に「本人が生きている間」の生活を支えることを中心とした契約であり、事業者によってはペットの引き取りまで対応していない場合もあります。ペットの引き渡しについては、死後事務委任契約(しごじむいにんけいやく)という別の契約で対応していることが多いため、契約前にどこまでペット対応が含まれているのかを、必ず確認しておくことが大切です。
「身元保証を契約すればペットのことも自動的に安心」と思い込んでしまうと、いざというときに想定と異なる対応になってしまう可能性があります。契約書にペットに関する条項があるかどうか、追加費用はかかるのかといった具体的な確認ポイントについては、身元保証サービスはペットの引き取りまで頼める?契約前に確認すべきことで詳しく解説していますので、契約を検討される際にはぜひご確認ください。

まとめ|データが示す通り、単身×ペットの暮らしにはこれからの備えが安心につながる

ここまで見てきた通り、単身世帯におけるペットの飼育は、社会構造の変化と個人の暮らし方の多様化が重なり合いながら、これからも広がっていく可能性が高い分野です。交友関係を広げたい、寂しさを癒したいといった前向きな動機のもとで選ばれるペットとの暮らしは、一人暮らしの生活に多くの魅力をもたらしてくれます。
その一方で、単身だからこそ「もし自分に何かあったら」という不安を、あらかじめ具体的に想定し、備えておくことも欠かせません。ペット信託やペット後見、老犬・老猫ホーム、身元保証サービスとの組み合わせなど、選択肢は決してひとつではないため、ご自身の状況に合わせて検討していただければと思います。
よりねこでは、おひとり様の終活に関するご相談を承っております。ペットとの暮らしを長く安心して続けていくための備えについても、お気軽にお問い合わせください。

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